2024年11月末 コーヒー相場推移 1970年以来の歴史的大高騰・・・。史上最高値に突入しています。
本記事では2024年11月時点でのコーヒー相場について説明します。
すでに色々なメディアで報告されていますが、コーヒー相場価格は歴史的な
大高騰状態にあります。どれぐらい相場価格が上昇しており、
いつまで続くのかを私なりに考えてみましたので、よければご覧くださいませ。
コーヒー相場 2021年以降の原料価格上昇について
コーヒー相場価格の高騰は2021年1月からのブラジル生産量減産懸念と、2021年7月末に
発生した産地が凍結する『霜害』の発生を発端としています。過去の相場高騰理由の詳細と、
2024年5月までの推移は 「こちらの記事」 をご覧ください。
アラビカコーヒー相場推移・為替推移
コーヒー生豆の流通価格に直結するグラフをそれぞれご覧いただけます。
①直近半年間のアラビカ種とカネフォラ種の相場価格推移
・・・過去半年間の期間でどれぐらいコーヒーの原料価格が変動しているか
②直近半年間の為替($/円)推移と、アラビカ種の理論価格※
・・・為替の変動によってどれぐらいコーヒーの原料価格が変動しているか
※理論価格とは
アラビカコーヒー相場価格(¢/lb)÷ドル換算(100)×為替(円/$)÷キロ換算(0.45359)
というすさまじくアバウトな計算方法によって計算されています。
実際にはここに貨物の保険料やコーヒーの種類によってはプレミアム(価格が上乗せ)がつくので、
日本に入ってくる通常品のコーヒー生豆価格の目安ぐらいに見ていただければと思います。
③過去2年間のアラビカ相場とカネフォラ種の相場価格推移
・・・過去2年間という長期間で見た時に、コーヒーの原料価格がどれぐらい変動しているか
なぜこんなに急騰したのか?
ブラジルでの乾燥した天候が続いたことによる来年度の収穫量が減少するのでは?という懸念点、
収穫が開始したベトナムでは暴風雨が発生し収穫が遅れているため、
これも収穫量が減るのではという不安材料となっており、コーヒー相場はかなり荒れております。
また、2021年の相場高騰以降、コーヒー生産者も高くコーヒーを売れるようになったので、
生産したコーヒーを焦って販売する必要がなくなり
『相場が高いうちは販売するけど、相場が下がってる時には売らないよ?』
という状態にあることがコーヒー相場をとても強気な状態にさせております。
反対に、コーヒーを購入する業者(商社やロースター)は高い相場価格が続いているので、
下がることを期待して大量の在庫を抱えていないのですが、在庫を切らすワケにもいかず
生産者側に『相場下がるの待ってたけど、あまりかわらないのでこれだけ売ってくれませんか?』
というお願いをしても、『相場が安いからね。今は売らないよ。高値で買ってくれるならいいけど。』
と、販売する側がかなり優位な状況になっていることも強気なコーヒー相場の一要因になっています。
いつまで続くのか・・・?
この大高騰を予知できなかった時点で信憑性もないように、
正直言ってこの高騰がいつまで続くかはわかりません・・・。
ブラジルの乾燥した天候が続いたことで、どれぐらい収穫量が減るのか?
ベトナムで収穫が遅れているが、収穫量は減ってしまうのか? という2点が
今後の相場を大きく動かすと考えています。
来年度のブラジル収穫量は収穫前の2025年3月頃にならないと予測が立てれないと
思いますので、この時期までは高い相場感が続くのではないかと考えております・・。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
コーヒーを販売している業者様には早々に値上げに踏み切るべきと迷いなく言えます。
またコーヒーを購入している消費者様は値上げ前にご購入されることをお勧めします。
Youtube アカウントでは毎週1回のペースで動画を投稿しております。
コーヒーに関係するクイズ動画を以下に載せますので、
是非ご覧いただければと思います。