アラビカ相場上昇、円安傾向継続によるコーヒー価格上昇中・・・。(コーヒー相場2024年3月)
ようやく春らしくなってきました。長袖1枚で外に出れるほどあったかくなってきていますが、
コーヒーの原料価格は徐々に上昇しており、日々背筋が凍る思いです。
2024年1月頃からコーヒー相場も高いし、円安! という状況が続いております。
本記事では2024年3月末時点での相場動向について記載してまいりたいと思います。
コーヒー相場 高騰の発端
コーヒー相場価格の高騰は2021年1月からのブラジル生産量減産懸念と、2021年7月末に
発生した産地が凍結する『霜害』の発生を発端としています。過去の相場高騰理由の詳細と、
相場推移に関しましてはこちらの記事『コーヒー相場の高騰について』をご覧ください。
アラビカコーヒー相場推移・為替推移
アラビカコーヒーの相場(¢/lb)、為替(米ドル/円)、理論価格のグラフです。
①過去半年間のアラビカ相場と為替推移のグラフ
②過去半年間の理論価格※
③過去2年間のアラビカ相場と理論価格のグラフ
※理論価格・・・・
アラビカコーヒー相場価格(¢/lb)÷ドル換算(100)×為替(円/$)÷キロ換算(0.45359)という
すさまじくアバウトな計算方法によって計算されています。実際にはここに貨物の保険料やコーヒーの
種類によってはプレミアム(価格が上乗せ)がつくので、日本に入ってくる汎用品の
コーヒー生豆価格の目安ぐらいに見ていただければと思います。
今後の見通し
一時はアラビカ相場が190¢/lbを超えるような状況もありましたが、
認証在庫数が22万袋から46万袋に改善されたことや、ブラジルの2024/25クロップの
生産量が昨年同様またはそれ以上かもしれないという情報から相場は大きくは動かず。
カネフォラ種に関しては過去最高の相場価格をつけたことからも、ベトナム農家の
売り控え(もっと高くなるだろうから、売らずに置いとこ!)が続いております。
パンチのある苦味を出したり、ブレンドに加えて全体的な価格を抑える目的で使用される
カネフォラ種ですが、ついにアラビカ種を超えるような事態にもなっています。
ブラジルの2024/25クロップの生産量が明確になる2024年9月から10月ぐらいまでは
これぐらいの相場感が続くのではないかと考えております。
ここまでご覧いただき有難うございました。