コーヒー相場2023年10月度 荒れるアラビカ相場、1ドル150円越え
本記事では2023年10月末時点でのアラビカコーヒー相場推移について記載いたします。
10月に入りようやく秋を感じられる涼し気な気温になり、ホットコーヒーが美味しく飲める時期と
なってまいりました。アラビカコーヒー相場は2023年6月以降ブラジルでの収穫量増見込みや、
2024年度分もかなりの収穫量が見込めるという情報から30¢/lb近い値下がりを見せており、
ここ数カ月では170¢/lbから150¢/lbを行き来しておりある意味安定した相場となっております。
コーヒー相場 高騰の発端
コーヒー相場価格の高騰は2021年1月からのブラジル生産量減産懸念と、2021年7月末に
発生した産地が凍結する『霜害』の発生を発端としています。過去の相場高騰理由の詳細と、
相場推移に関しましてはこちらの記事『コーヒー相場の高騰について』をご覧ください。
アラビカコーヒー相場推移・為替推移
アラビカコーヒーの直近半年間の相場推移、2年間の相場推移、為替の推移表です。
為替はついに1ドル150円を超える事態になっております・・・!
10月中旬ごろからジリジリとアラビカ相場価格は上がり始めました。
どこかの産地で生産量が減りそうといったコーヒー生産の実態によるものではなく、
認証在庫数の減少や、悪化する中東情勢から投資家の方々が
「株式市場ではなく原油や穀物のほうが値動きしそう!」という資金移行を行い、
コーヒーもこの影響を受けて値上がりとなっていいます。
今後の見通し
認証在庫数(世界でコーヒーがこんだけあるよ~という需給バランスの指標)が
増えれば、コーヒーに値動きが無くなり投資する価値が低くなると思われるので、
ブラジルの2024/25クロップの増産が確定的になれば大きく下がる可能性があります。
(それがわかってくるのは来年の3月ぐらいになりますが・・・)
ブラジルの2024/25クロップは現時点では開花も順調なので、今後の結実・成熟期間に
マイナスになるような情報が出ないことを願うばかりです。
以上ご覧いただき有難うございました。
投稿者プロフィール
- 西埜元成
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アラブ珈琲株式会社の西埜元成(にしのもとしげ)と申します。
高校生の頃からコーヒーに関わる仕事を始めて早20年。
焙煎豆の挽き売り、生豆商社での経験を活かして生豆販売、
焙煎豆商品の商品設計、焙煎豆製品の製造管理、
自家焙煎店への生豆販売や焙煎サポート 等々コーヒーに関係する
業務に従事しております。
コーヒーに関係する質問や、お店の開店、焙煎方法等で質問ございましたら、遠慮なくご連絡ください。