コーヒー相場2023年11月度 認証在庫数の減少による高騰
本記事では2023年11月末時点でのアラビカコーヒー相場推移について記載します。
11月からはグッと冷え込み、秋を通り越して一気に冬になり最もコーヒーが売れる時期に
なりました。2023年6月よりブラジルの生産量増といった情報から一時期は140¢/lb台まで
低下したアラビカコーヒー相場でしたが、10月中旬頃より24年ぶりの認証在庫低水準により
相場価格がジワジワ高騰しております。
コーヒー相場 高騰の発端
コーヒー相場価格の高騰は2021年1月からのブラジル生産量減産懸念と、2021年7月末に
発生した産地が凍結する『霜害』の発生を発端としています。過去の相場高騰理由の詳細と、
相場推移に関しましてはこちらの記事『コーヒー相場の高騰について』をご覧ください。
アラビカコーヒー相場推移・為替推移
アラビカコーヒーの直近半年間の相場推移、2年間の相場推移、為替の推移表です。
為替がようやく1ドル150円を脱し、140円台に戻りましたがアラビカコーヒー相場が上昇して
きたので原料価格は少しずつ上昇しております。
今後の見通し
今世界にこれだけコーヒーがありますよという在庫指標を「認証在庫」というのですが、
この在庫数が伸びず、現在は24年ぶりの低水準となっているため相場が少しずつ高騰しています。
11月末にはブラジルでの天候不順が続いているので、大量生産が期待されていた
2023/2024クロップに暗雲立ち込める事態となってまいりました。
過去の経験から言いますと、年末は投機筋の方々も
「クリスマスまでに今年の利益を確定してやる・・・」という心持の方が多いのか、
生産地状況に関わらず相場が乱高下し、クリスマス以降に少しずつ下がる傾向にあります。
12月中にコーヒー相場が大きく下がることに期待していないのですが、
気持ちよくクリスマス、年末を迎えるためにも毎日「下がれ!」と思いながら、
相場を確認しています。以上ご覧いただき有難うございました。
投稿者プロフィール
- 西埜元成
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アラブ珈琲株式会社の西埜元成(にしのもとしげ)と申します。
高校生の頃からコーヒーに関わる仕事を始めて早20年。
焙煎豆の挽き売り、生豆商社での経験を活かして生豆販売、
焙煎豆商品の商品設計、焙煎豆製品の製造管理、
自家焙煎店への生豆販売や焙煎サポート 等々コーヒーに関係する
業務に従事しております。
コーヒーに関係する質問や、お店の開店、焙煎方法等で質問ございましたら、遠慮なくご連絡ください。