コーヒー相場推移 円高進行も相場急騰・・・(2024年8月末)
本記事では2024年8月末時点でのコーヒー相場について記載します。
8月当初からついに円高が進んで、やっとコーヒーの原料価格が下がるぞ~!
と一瞬でも思った私が馬鹿でした。円高進行による原料価格の下落分を皆無にするほど、
コーヒー相場価格はアラビカ種、カネフォラ種ともに高騰しています。
コーヒー相場 2021年以降の原料価格上昇について
コーヒー相場価格の高騰は2021年1月からのブラジル生産量減産懸念と、2021年7月末に
発生した産地が凍結する『霜害』の発生を発端としています。過去の相場高騰理由の詳細と、
2024年5月までの推移は 「こちらの記事」 をご覧ください。
アラビカコーヒー相場推移・為替推移
コーヒー生豆の流通価格に直結するグラフをそれぞれご覧いただけます。
①直近半年間のアラビカ種とカネフォラ種の相場価格推移
・・・過去半年間という期間でどれぐらいコーヒーの原料価格が変動しているか
②直近半年間の為替($/円)推移と、アラビカ種の理論価格※
・・・為替の変動によってどれぐらいコーヒーの原料価格が変動しているか
③過去2年間のアラビカ相場とカネフォラ種の相場価格推移
・・・過去2年間という長期間で見た時に、コーヒーの原料価格がどれぐらい変動しているか
※理論価格・・・・
アラビカコーヒー相場価格(¢/lb)÷ドル換算(100)×為替(円/$)÷キロ換算(0.45359)という
すさまじくアバウトな計算方法によって計算されています。実際にはここに貨物の保険料や
コーヒーの種類によってはプレミアム(価格が上乗せ)がつくので、日本に入ってくる通常品の
コーヒー生豆価格の目安ぐらいに見ていただければと思います。
7月当初は大生産国ブラジル、ベトナムでの乾燥した天候が続いたことによる次年度の
生産量減懸念から相場価格が大きく上がりました。それ以降は徐々に下がっていたのですが、
ベトナムからの供給不足やブラジルの産地の一部で小規模な霜害が発生し、
生産量が減るのでは・・・という懸念から8月頭に急騰し、2012年ぶりの高値相場に。
黄色のグラフはドル円為替推移で、大幅に円高進行しています。
これで原料価格¥100~200/kgぐらい下がるかも・・・!と思っていましたが、
同時期にコーヒー相場が上昇し、円高効果を打ち消されてしまいました・・・。
両種ともに相場価格が高騰しているのがおわかりになると思います。
円高進行していなかったら・・・と思うとゾッとします。恐らくかつて無いほど
取引価格になっていたことでしょう。。
今後の見通し
7月末時点では円高進行さらにはブラジルでの収穫も良好!との状況から
いよいよ下がるかも!!と思っていましたが、上述の通り膝から崩れ落ちる状態に。
本記事を作成した8月末時点では世界のコーヒー在庫の目安となる認証在庫数が
大幅に増加したという情報から7¢/lbも一気に下がったので、この勢いで下がることを
祈るしかございません。
ブラジル23/24クロップの総収穫量、ブラジル・ベトナムの天候、
認証在庫数の推移によって今後の相場は動きを見せると思います。
ここまでご覧いただき有難うございました。
ザンビア産のコーヒーを初めて取り扱いましたが、これが美味しいんです!
年間生産量も非常にすくないので是非お試しくださいませ。
また、先日コーヒーの精選方法についてまとめた記事を作成したので、
こちらも良ければご覧くださいませ。宜しくお願いします。