【2026年9月】コーヒー相場レポート|3カ月ぶり安値からの反発と、ブラジル来期”豊作期待”の綱引き

本記事をご覧頂きありがとうございます。大阪で1962年よりコーヒーの業務用卸(生豆・焙煎豆)、小売り製品の製造をしておりますアラブ珈琲株式会社の西埜元成と申します。本記事ではコーヒーの価格が現在どうなっているのかをまとめております。
2026年9月のコーヒー相場は、ブラジルの来期(2026/27年度)に向けた豊作期待から一時3カ月ぶりの安値まで下落したものの、月末にかけて反発するなど、方向感の定まりにくい1カ月となりました。本記事では、9月のコーヒー相場や為替の動き、価格変動の背景や今後注目すべきポイントについて解説します。
目次
9月のトピック
- NY定期(12月限)が9月23日に3カ月ぶり安値269.75セント/lbまで下落。
- 8月中旬の高値圏からは約2割の下落
- 背景はブラジル2026/27年度産への豊作期待。開花に重要な降雨が主要産地で再開
- ICE認証在庫は約25万袋と前年同期を大きく下回る低水準が続き、相場の下支え要因に
- 月末にかけては反発の動きも見られ、方向感の掴みにくい展開が継続
2026年9月は、ブラジルの来期に向けた豊作期待と、歴史的な低水準が続くICE認証在庫による需給逼迫感がせめぎ合う1カ月となりました。ニューヨーク定期の12月限は、ブラジルの生育環境改善や今後の供給増加を先取りする動きから軟調に推移し、9月23日には一時269.75セント/lbと3カ月ぶりの安値を記録。8月中旬の高値圏からは約2割の下落となりました。
一方で、ICE認証在庫は約25万袋と前年同期を大きく下回る水準にあり、現物需給の逼迫感は依然として相場の下支え要因となっています。ブラジルでは来期に向けた開花が進んでいるものの、最終的な収穫量を左右するのは今後の着果状況や、12月から3月にかけての降雨・高温の影響次第です。特にエルニーニョによる高温・乾燥が強まった場合には、来期への楽観的な見方が後退し、相場が再び上昇する可能性にも注意が必要とされています。
産地別に見ると、コロンビアはメイン収穫の時期のずれとエルニーニョの影響により、上級グレード「スプレモ」を中心に品質・欠点数の悪化が懸念されています。グアテマラや中米(ホンジュラス等)では降雨不足により次回収穫の見通しに不確実性が生じているほか、労働力不足が引き続き大きな課題となっており、価格は非常に高い水準で推移しています。ベトナムは収穫前で商いが控えめとなっており、農家の売り姿勢も慎重なことから値段は固く推移しています。
個人的には、ブラジルの来期への期待から相場が下落する一方で、ICE認証在庫の低さが下支えとなり、月末にかけて反発する展開になったことが印象的でした。豊作期待と現物需給の逼迫感という、方向の異なる2つの材料がせめぎ合っている状況は、しばらく続きそうだと感じています。
アラビカ種・カネフォラ種相場価格推移|直近半年間

アラビカ種・カネフォラ種相場価格推移|直近2年間

直近2年間のドル円為替推移

今後の相場動向は・・・?
9月は、ブラジルの来期豊作期待による下落圧力と、ICE認証在庫の低水準による下支えという、相反する2つの要因がせめぎ合う展開となりました。当面は260〜285セント/lb前後を中心とした推移が想定されますが、ブラジルの天候とICE認証在庫の増減次第では、引き続き値動きの大きい展開が見込まれます。
今後は、ブラジルの開花・着果状況や12月から3月にかけての天候、エルニーニョの強まり具合、ICE認証在庫の増減、そして為替相場が、コーヒー価格を左右する重要なポイントとなりそうです。国内では、原材料・物流・エネルギーコストの上昇を背景に、コーヒー関連企業による価格改定の動きも続いています。今後もコーヒー相場や為替の動向を注視しながら、最新情報を分かりやすくお届けしてまいります。ここまでご覧頂き有難うございました。
2026年10月度の生豆価格
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